膝のロッキング現象

膝のロッキング現象

 

スポーツをしているとき、膝が急に激しい痛みとともに動かなくなった・・・。

 

膝の痛みの中でも急に発症するこの症状は「ロッキング」と呼ばれています。一度、経験すると怖くなり、満足に動けなくなることも少なくありません。何が原因なのでしょうか?

 

この記事では、ロッキングが起こる膝の痛み「半月板損傷」と、その治療についてご紹介します。

 

 

ショックを吸収しきれないと損傷してしまう

 

半月板損傷とは、その名の通り「半月板」がなんらかの原因で傷ついてしまうことです。半月板は、三日月形を太くしたような軟骨組織で、膝関節の外側と内側に1つずつあります。

 

この軟骨組織は、関節に加わる衝撃を分散させ、膝を安定させる働きがあります。しかし、激しいスポーツなどで、通常かからないような強い負荷がかかると欠けたりして破れてしまいます。

 

さらに、破損した半月板が、膝の関節に挟まってしまうことがあります。それが、「ロッキング」。激しい痛みをともない、膝が動かせなくなってしまうでしょう。半月板は、一度損傷すると自然に回復することはありません。それで、ロッキングはいつ発生するかわからないというおそろしさがあるのです。

 

 

挟まっているものが取れれば動くようになる

 

階段を登っていたり、立ち上がろうとしたりするときに、突然激しい痛みとともに膝が動かなくなるのがロッキングのおそろしいところ。半月板を損傷していたら、いつ痛みがおそってくるかわかりません。もし、膝が動かなくなったらどうすれば良いでしょう。まずは応急処置を試みましょう。

 

膝が曲がる方向にゆっくりと動かしてくださいロッキングは関節に半月板が挟まっている状態ですから、挟まっているものを取り除くイメージで動かすとロッキングは解除できます

 

しかし、激しい痛みをともなうロッキングをそのまま放置していると、変形性膝関節症になる可能性もあります。早めに、半月板損傷の治療をすることが大切です。

 

 

損傷した部分を治療することがロッキングを防ぐ

 

半月板は、一度損傷すると再生することはありません。治療の基本は、損傷した部分を修復し、安静にすることです。症状が軽い場合は、手術の必要もありません。患部を温めたり、サポーターを使って膝を固定したりという保存療法が用いられます

 

しかし、ロッキングが生じるということはある程度症状が重いので、損傷した半月板を縫合したり取り除いたりなどの手術が必要になるでしょう。

 

手術と言っても、内視鏡を使った「関節鏡下郭清術」という方法が一般的なので、手術時間も1時間程度、1週間程度の入院で退院できます。たとえ手術で半月板を取り除いても、日常生活には問題がなく、軽い運動もできるようになります

 

 

ロッキングはある日突然おそってきます。激しい痛みとともに膝が動かなるのは恐怖でしかありません。一度経験すると、さまざまな活動をためらってしまう原因ともなるでしょう。ロッキングは半月板損傷によって引き起こされます。損傷した部分を治療しなければ、いつ再発するかわからないだけでなく、変形性膝関節症の原因ともなります。早めに治療することが毎日を安心して暮らすためには大切なのです。