ツラい階段上り下り│膝の痛みを和らげるコツとは
ツラい階段上り下り│膝の痛みを和らげるコツとは
膝が痛いと日常生活でも支障がでてきます。特に階段の上り下りはツラいのではないでしょうか。バリアフリー化が進んでいるとはいえ、自宅や公共施設でも階段を一切使わないということは難しいものです。
膝の痛みを和らげるにはどうすればいいのでしょうか。まず、痛みの症状をしっかりと把握すること。そして、原因を突き止めることが重要です。
痛み以外に音が鳴ったり腫れていないかチェックしよう
膝が痛む場合、痛みだけでなく他の症状が出ている場合があります。その症状が、膝の痛みの原因を特定するのに役立つので、自分の症状はチェックしておきましょう。
たとえば、膝を曲げたり伸ばしたりするときに、「ポキッ」という音が鳴りますか?
これは、関節の中にある空気が圧縮されて起きる音です。人によって鳴るタイミングが異なるので、自分のタイミングを覚えておきましょう。
痛みとともに、腫れている部分はありませんか?
膝の内側、外側、片方だけというように腫れにもいくつかあり、原因を知るために大切な情報です。膝が痛い時は足をくまなくチェックしてください。
痛みの出る場所も重要です。「膝が痛い」というだけでは一体何が原因なのかわかりません。膝の外側が痛かったり、お皿が痛かったりと、痛みの細かな場所も知っておきましょう。
膝の痛みに共通する原因とは
「膝の痛み」とひとくくりに言っても原因はさまざまです。代表的なものは「変形性膝関節症」「半月板損傷」「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」があります。
しかし、それ以外の原因があったり、原因がひとつとは限らないのが、膝の痛みの難しいところです。
症状によって、原因が異なりますが、共通している原因をいくつか取り上げてみましょう。
- 太っている
- O脚やX脚のように足が変形している
- ランニングや激しいスポーツをしている
- 運動不足
こうした原因に共通するのは「膝に負担がかかっている」という点。人間の足の中でも膝は特に負担のかかりやすい部分です。加齢によって老化してしまうこともあり、誰しもが階段の上り下りが辛くなる可能性がありますが、上記に挙げた特徴があると症状が出やすい傾向にあるでしょう。
生活の中で膝に負担をかけないこと
膝の痛みを和らげるためには、少しでも膝への負担を減らすことが大切です。体重を減らしたり、姿勢を良くする他に、筋力トレーニングを行うことも効果的です。
階段の上り下りを少しでもラクにしたいという場合、次のような方法を試してみましょう。
上るときは、「痛みのない方」から一歩上がり、同じ段に痛む方を揃えます。こうして少しずつ上っていきます。
下るときは「痛む方」から一歩下り、残りの足も同じ段に揃えてください。時間はかかりますが、ゆっくりと上り下りすると膝への負担を和らげることができます。
膝を痛めると、さまざまな行動に支障がでてきます。少しでも負担を減らし、痛みの少ない方法を選ぶことによって症状を悪化させることを防げるでしょう。