グルコサミンとは
グルコサミンの役割
もともと自然界にある
グルコサミンとは、糖とアミノ酸が結合した糖類の一種のことです。もともと自然界に多く存在し、特にカニやエビなど甲殻類の外殻にあるキチン質という成分に多く含まれています。
体内での働き
人間の身体の中では、靭帯や、皮膚などを構成してくれています。さらには、細胞と細胞を結びつける結合組織としての役割もあります。
膝・腰・肩などの関節部分の細胞の新陳代謝を活発にしてくれます。軟骨を形成するためのベースとなる栄養成分でもあります。その他にもグルコサミンには軟骨に水分を保持するコンドロイチンやヒアルロン酸の原料になるという大切な役割もあります。
つまりグルコサミンが体内に充分存在しているということは、いつまでも若々しく元気でいられるということにもつながるわけです。
グルコサミンと関節痛
グルコサミンと軟骨
骨と骨をつなぎ、身体の動きをスムーズにしてくれている軟骨は、わたしたちが歩いたり立ったり座ったりといった、日常のごく普通に行われている動作になくてはならないものです。そして、そんな軟骨の主成分がグルコサミンなのです。しかしグルコサミンは、加齢にともなって、だんだんと減少していきます。
グルコサミンと膝の痛み
グルコサミンが減少してしまうと、一番大きな影響が出るのが、膝などの関節部分です。
もともと、関節のところで骨と骨がぶつかったりしないようにサポートしてくれていた軟骨が、グルコサミンの減少にともなって、徐々に減っていくので、だんだんと関節に違和感を覚えるようになったり、膝が痛くなったり、歩くのが辛くなったりしてしまうのです。
関節痛緩和にグルコサミン
プロテオグリカン
もともと人体の軟骨は、他の骨とは違ってカルシウムを含みません。その代わりに、弾力性に優れている「プロテオグリカン」が大半を占めています。
この「プロテオグリカン」というのは、実は保水力の点でとても優れている物質です。その中に80%もの水分をキープしておくことができ、さらに、その水分を吸収したり供給したりといった働きもできるのです。
ですので、軟骨のクッション性はこのプロテオグリカンにとても重要といっても過言ではないのです。
グルコサミンがプロテオグリカンを作る
そして、このプロテオグリカンを作りだす元となるのが、グルコサミンなのです。
ですので、グルコサミンを摂取するなら、プロテオグリカンも増加し、その結果、擦り減ってしまったり、かたくなってしまったりした軟骨も、再びその本来の役目を果たすことができるようになると期待されています。
このようにグルコサミンは、軟骨を再び作り出すために欠かせない材料なのです。
抗炎症作用
さらにグルコサミンには抗炎症作用もあります。関節の痛みは、炎症によって引き起こされているものですので、その炎症を抑えてくれることにより、つらい膝の痛みから解放されることが大いに期待できるのです。