グルコサミンの副作用と糖尿病

グルコサミンの副作用と糖尿病

 

糖尿病を患っている方の中で、慢性的な膝の痛みを抱えておられる方は少なくありません。少しでも快適な生活のために、あまり膝に負担がかからないように生活したり、サプリメントを飲んだり、色々工夫されている方はかなりいるようです。

 

しかし、グルコサミンのサプリメントは、糖尿病の方に悪い影響を与えるのではないかという意見もあります。

 

グルコサミンには、本当にそのような副作用があるのでしょうか?

 

 

グルコサミンは血糖値を上げる?

 

グルコサミンは「砂糖」?

そもそもグルコサミンというのは「グルコース」、つまりブドウ糖の第2位の炭素にアミノ基がついたもので、「アミノ糖」と呼ばれます。そして、この「アミノ糖」が長くつながって、たんぱく質や脂質などと一緒に連結されると、グルコサミンとなります。

 

このグルコサミンの状態になると、一つの丈夫な編み物のような形状になるのです。このグルコサミンが、関節の軟骨の成分です。

 

糖分はごく微量

このように、グルコサミンはグルコース、つまりブドウ糖と似ています。ですから、グルコサミンを摂取すると、まるでブドウ糖を摂取したときと同じように、血糖値を上げてしまうのではないか、という心配がなされたわけです。

 

しかし実際には、グルコサミンから摂取される糖分はごく微量ですので、それは大きな問題ではないようです。

 

 

グルコサミンはインスリンを効きにくくする?

 

インスリンのしくみ

そもそも、糖尿病によって上昇する血糖値は、インスリンという物質によってコントロールされています。

 

私たちの体内で、インスリンが細胞のインスリン受容体に結びつくと、細胞の中で次から次へとシグナルが伝えられていきます。そして、最後にグルコース(ブドウ糖)を取り入れる輸送担体が細胞膜上に現われるのです。

 

しかしここで、細胞内にあまりにもグルコースやグルコサミンがあると、本来その作用を担うはずのタンパク質にそれらがくっついてしまって、伝達がストップしてしまうことがあるのです。

 

ですので、グルコサミンを摂取するとインスリンの働きを抑えてしまい、もともとコントロールできていた血糖値のコントロールが難しくなって、血糖値が上昇してしまうのではないかと心配される方もいます。

 

 

臨床データから分かること

 

基本的には症状悪化につながらない!

実際に様々なデータを見ると、グルコサミンを摂取したとしても糖尿病の症状の悪化にはつながらなかった、というものが大半のようです。ですので、糖尿病だからグルコサミンは身体によくないとは一概には言えない、と結論できます。

 

医師に相談!

注意すべきなのは、「血糖コントロールが良いかどうか」です。

 

どのサプリメントについても言えることですが、血糖値のコントロールが悪い糖尿病患者の場合には、意外なものが血糖値に影響を与えてしまう可能性があります。一番良い方法は、糖尿病の患者さんはグルコサミンを摂取し始める前に、かかりつけの医師に相談することです。