グルコサミンの副作用と肝障害
グルコサミンはそもそも、人間の体の爪や皮膚・軟骨部分など色々な部位に含まれています。そして、その有用性や安全性に関しては、専門の研究機関ですでに立証されている、安全な栄養素です。
それでも、いくら安全性が実証されている物質だからといって、どんな摂取の仕方をしたとしても絶対に問題が起こらないというわけではありません。指示された摂取方法を守らなければ、時には副作用を起こす可能性もあるのです。
副作用とは肝臓のオーバーワーク
サプリメントと肝臓の関係
わたしたちが摂取する物質は、肝臓で分解されて体の中に取り込まれていきます。
しかし、一度に大量の同一の栄養を摂取すると、肝臓がオーバーワークとなってしまいます。その結果、一時的に肝臓の機能が下がってしまうといったことがありえます。
摂取方法がカギ
このように、グルコサミンの副作用というのは、グルコサミンそのものが引き起こしたと言うよりは、摂取方法を誤ったために引き起こされたものであると言えます。
過剰摂取が原因
過剰摂取によって引き起こされること
例えば、「なるべく早くはっきりとした効果を実感したい」という強い願いから、一日の摂取量を無視して、サプリメントを過剰に摂取してしまう方がまれにいらっしゃるようです。
しかし、人間の身体が一度に処理できる栄養の量はもともと決まっていて、それを超えることはできません。ですので、サプリメントの過剰摂取による副作用が起きてしまいます。過剰摂取によって引き起こされる副作用には、胃痛や胸焼けのほかに、肝機能障害も含まれます。
使用指示に従って飲むことが大切
グルコサミンは本来身体に良いものですし、そして時には大切な薬にもなります。
しかし、だからといって、一日の適正摂取量を無視して大量に飲んでしまっては、かえって、身体に良くありません。あくまでも、使用指示に沿って正しく飲むことによって、期待している効果が得られるのです。
過剰摂取以外の要因
薬の飲み合わせ
様々なケースを見ていきますと、グルコサミンだけではなく、他の種類のサプリメントや、さらには、病院から処方された薬を一緒に摂取していたために、肝機能が低下した方もいるようです。
原因特定が難しい理由
このような状況では、いったい何が引き金となって肝機能障害になってしまったのかは、はっきりとは分かりません。グルコサミンが原因なのか、他のサプリメントが原因なのか、もしくは、色々な種類の薬を同時に摂取したためにこのような現象が起きてしまったのか、誰にも解明しようがありません。
ですので、この点において、グルコサミンと肝機能障害の関係はまだ分からないのです。
気をつけるべき点
グルコサミンの1日の摂取量の目安は、1000〜1500mgであると言われています。
どの食品、どのサプリメントに関してもそうですが、多量に摂取すればそれだけ早く効果が期待できるというものではありません。「過ぎたるはなお及ばざるが如し」ですので、一日の適正量を守って、毎日コツコツと摂取していくことが大切です。